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「…」
「…」
全ての音が消え失せ、沈黙だけが戦場を吹き抜ける。
永遠にも思われる長い沈黙の末―――京輝が動き出す。
誠は僅かな動きを察し、迎撃の体制に入る。
そして―京輝の姿が消えた。
「兄さん~、お父さん~、ご飯出来たよ~!」
「ぶっ…」
誠が留華の声と同時に捉えた京輝の姿は―自分のすぐ真横で転がっていった。
それが意味することは、――完全に京輝を見失ていった―という事だった。
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