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京輝「で…とりあえず様子を見るか?」
留華「だね…」
決定。しばらく様子見。
てなわけで、再びハーレム組に目を向けると―。
光「ちょっと、少し暑いから…」
愛「いいじゃんいいじゃん!」
いつも通りな二人と。
真由「…」
少し離れた所で、遠くを眺めて黄昏ている長谷川さんだった。
…おぉぅ…重症だぁ…。
ツンデレは衰退しました。
留華「…大丈夫ですか?」
留華が近付いて行って、声をかける。友達思いな奴だからな。
真由「ん…?何が?」
留華「…いえ、何でもないです」
本人が気にしてないなら、わざわざ聞き出す必要はない…か。
京輝「遅刻するからそろそろ行くぞ。留華、そこのつるぺた連れてこい」
真由「何!?」
キッと瞳に怒りを宿し、睨みつけてくる長谷川さん。
京輝「胸囲は衰退しました。てなわけでサラバ!」
何か右ストレートが飛んできたので、軽く避けて学校へと走り出した。
真由「待てドチビ!絶対殺す!」
留華「兄さん!待ってぇぇ!」
二人して走って追いかけてきた。
…やっぱ大人しすぎるより、こういう方がいいよな。
光「…あ!待ってよみんな――――って速!?」
‡‡‡
京輝「おはようなぎ」
学校にて、既に自分の席に座っていた幸助に挨拶をする。
幸助「おっす。久しぶり」
幸助とはカラオケに行ったり、ゲーセンに行ったりをしていたので、夏休み中にも何回か会ったが、それでも久しぶりである。
留華「はぁ…はぁ…兄さ、ん…」
真由「チビ…殺す…」
ちょうど後ろから、息を乱した二人が現れた。
京輝「お疲れさん」
留華「何で…全然…疲れてない…んですか…?」
息も切れ切れの二人に。
京輝「鍛えてますから」
イイ笑顔で言ってやった。
ま、俺の場合、口元しか見えないんだけどな。
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