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京輝「――てなわけで、さっさと帰らせてもらいます」
蓮「ああ。了解した」
職員室にて。相変わらず眠そうな目の蓮さんに教室の状態を報告した。
蓮「ったく…面倒くせえ事を見事に生成しやがって…お前も俺に持ち込むな」
とは言いつつ、引き受けてくれる蓮さんはツンデレなんだろう。
京輝「じゃあ、頼みましたよ~」
俺はさっさと立ち去った。職員室の外で留華が待ってるし。
っていうか、留華の奴、やけに俺に付いてくるな。
まあ、本人がそれでいいならいいか。俺は別に嫌じゃないし。
蓮「…やけに嬉しそうだったな」
職員室に残った蓮は一人呟いた。
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留華と合流して、昇降口に向かって歩く俺達。
何気ない世間話をしていると、後ろから声が聞こえた。
「おぉ~!京きゅん!」
…京きゅんなんて変なあだ名で俺を呼ぶのはあの人しか居ない。
京輝「亜紀さん…止めてくださいよその呼び方」
亜紀「嫌だよ~」
いたずらっ子のような表情で笑うピンク髪の生徒会長。
実冬「止めなさい。京輝君困ってるでしょ?」
亜紀「てへへ…」
妹であり、副会長の実冬さんの方が姉に見える双子さん。
留華「…会長と副会長ですよね」
亜紀「おろ?そういう君はあの時の銀髪ちゃんじゃないか」
京輝「面識あんの?」
初めて会ったわけじゃ無いのか。
実冬「前に京輝君が荒らされた教室の片付けやらされてるって教えてくれたんだよ」
…10回くらいあるうちの何時だ?
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