新学期

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亜紀「む…」 亜紀さんは何か分かったらしく、小さく声を漏らした。 京輝「どうかしたのか?」 俺は留華の顔を覗き込んで、尋ねてみた。 留華「い、いえ!な、何でも…」 顔を赤くして叫んだ。 本人がそう言うならほっとくべきなのだろうか? 亜紀「ほうほう、なるほど」 実冬「私にも見えてきた」 何?何なの? 亜紀「安心しなよ。私達はそういう目で見てないから!」 実冬「そうそう!可愛い後輩君って感じ!」 …何が何だか。そういう目?あれか?敵意の眼差しとか? 留華「そ、そう…ですか」 少しは元気になったらしい。結局何が何だか分からず終い。 京輝「…意味不明」 亜紀「にゃはは…苦労しそう?」 留華「まあ…苦労しないなんて事は絶対ありませんから」 三人して苦笑いしていた。 京輝「むぅ…」 バカにされてるみたいで悔しい。 留華「可愛い声出さないでくださいよ。萌えますから」 京輝「止めろ」 こんな性格じゃ無かったのに…。最近留華が俺や幸助みたいな事を言うんだよな。 亜紀「お、仕事忘れてたぜ」 京輝「しっかりしてくださいよ生徒会長」 結構話し込んでしまった。仕事に支障が出なければいいが…。 実冬「じゃあ、またね京輝君、留華ちゃん」 亜紀「じゃあな~!」 京輝「さようなら」 留華「さようなら」 で、俺達は別れた。
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