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まあ、世間話みたいな会話を続けて、いつのまにか俺と留華は、以前俺がキングベアを倒したところを歩いていた。
そう、俺が“不幸にも”田んぼ道とは言え、こんな場所に居るはずがないキングベアと出会った場所。
警戒は…しておくべきだったのだろうな。
「ブルァォォォ――!」
空から、いきなり巨大な豚…いや、猪が降ってきた。
京輝・留華「親方!空から魔物がっ!」
起こってたまるか、こんな事…!
ズシン。と軽い地震のような物を起こして派手に着地した猪。
体長は5mくらいだろうか?それに1mくらいの太い牙が生え、更にオプションで雷を纏っている。
京輝「…何だよコイツ…」
バーニングボアーによく似ている…が、そいつなら炎を纏うはず。
だが、こいつは青白い雷を纏っている。
突然変異か…?
「ブモォォォ!」
俺が考えていると、猪は赤い目をギラギラと光らせ、叫び声を上げて突進して来た。
京輝「っ――!危なっ!」
急いで留華を抱きかかえて離脱する。
猪が横を通ると、風圧だけで吹き飛ばされそうになった。
京輝「留華!大丈夫か!?」
留華「大丈夫っ!」
留華の無事を確認したら、猪から距離をとる。ヤバいな…行動はバーニングボアーと同じみたいだけど…能力が未知数だ。
バーニングボアーは10ランク中ランク5で、大したことは無いから倒すのは簡単だ。
だが、奴はどうなんだ…?
京輝「とりあえず食らえ!」
ハンドガンをポケットから取り出して、10発ほど猪に撃つ。狙いは眉間。
普通のバーニングボアーなら、眉間を狙えばダメージくらいは入る攻撃だが…。
「ブォゥ!?」
眉間に弾丸は命中し、ダメージは入った…!
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