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「……えっ??なに…?」
突然の事に、涙すら引っ込むあたし。
そして、小さな空間に舞う、色とりどりのテープを不思議顔で見つめてる陽。
「お二人さん♪見事に引っ掛かったな。俺からのサプライズだよ」
慌てるあたしの隣で、ニヤリと笑みを零すシンさんがいた。
呆然とするあたしと陽を残して、「ご協力ありがとー」とテーブル客やバーテン達に挨拶周りをするシンさんの姿。
……またしても。
まんまとシンさんの術中に嵌まったあたし達。
可笑しくて嬉しくて、陽と二人、顔を見合わせて、笑った。
ただただ胸の中が、ギューっと温かい何かに満たされていくような感覚に溺れていく。
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