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あの時も、今と変わらぬ気持ちでお互いを見つめていたハズなのに。
あの時のあたし達に足りなかったもの。
互いを『信じる』こと。
この先、何度見失ったとしても。
もうあたしは迷わない。
彼と二人、目指す未来を見つめて行きたいから。
「……陽。あたしを見つけてくれて。ありがとう……」
何よりも誰よりも一番に陽に伝えたい。
沸き上がるこの想いを、彼の紅く染まる耳元に囁いた―――――
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