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「美沙ー?用意できた?」
「待って、今行くからっ」
初めて出逢ったのは、6月の暑い昼下がり。
またあの日と同じ季節が巡り訪れて。
梅雨晴れの澄み渡る空の下、二人で指を絡めて家を出る。
約束なんて、もういらない。
思い出は心の中に残していく。
願いは一つ。
この先も二人、同じ歩幅で生きていきたいから。
ただ、そんなささやかな願いを叶える為に、あたし達は誓いの書にサインをする。
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