三項

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さぁて大分、夜も更けてきましたね。 このお話をしましたら、今日については終わりに致しましょうか? なんせ私は、あなたと違い暇を持て余している訳ではないですからね……。 決して馬鹿にしてるとか、格差をつけてるつもりなんて毛頭もありませんから、お気になさらずに。 話をまた聞きたいのならば、私の化身と言われる弟子を、後日訪ねれば話を聞くことができますよ。 なぁに、心配なんてご無用です。 武具関係に当たっては、私以上の知識がありますからね……英雄と呼ばれた者達の事まで知っていますから、武具の事を聞くついでに並行して、聞けばより一層、中身が濃くなるというものですから。 話は私から通しておきますから、後日の夕暮れ頃に訪ねてみてください。 ……。 少々睡魔が……襲ってきましたが、本題に入りましょうか。 次に話す武具は美しい旋律で人間……モンスターまでも魅力する、狩猟笛です。  
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