三項

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狩人は次の日、待ち伏せをしていました。 少女は、いつものように笛を吹き……その横で紫の龍は姿を消したり、現したりします。 あ……あれが伝説の……。 狩人は気持ちが高ぶっていたのでしょう。 なんせ霞龍は宝物を見つけるぐらい、出会うのは難しいですからね……。 狩人は少女がいることなど気にせず、龍に向かって矢を放ちます。 矢は数発、霞龍に当たり それは少女にも……。 少女はその場に、バタンッ!と倒れ込みました。 笛を吹かなくなった少女に霞龍は、また舌で合図を送ります。 ペロ~ン ペロ~ン…… 龍は悟りました……少女の死を。 ギィィアァアァ! 霞龍は、怒ります……果てしなく。 今まで人間なんて、動物の一種だと思って気にしてなかったのですが、霞龍は初めて人間に怒りを露にしました。 未熟で欲ばかりのハンターがねぇ……敵うはずありませんよ……。  
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