一項

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おっおいっ!一体なんだありゃ! ブゥゥウン! 数が無数にいるといえど、我が子には変わり無く。 あれだけ殺されれば、親の逆鱗にも触れるというものでしょう……。 【女王虫・クイーンランゴスタ】 飛竜にも劣らぬ体躯を持ち合わせ、我が子を殺された怒りに満々た女王虫が姿を現した。 あんなの……見たことも、聞いたこともない……。だが倒せば、改良分の素材が余る程採れる。 死より、武具の改良に懸ける想いが上回り自然と落ち着きを取り戻していた。 やる……やってやる……。 いくぞっ! そして僅か三人という少なさで、クイーンランゴスタに挑みかかったのです……。 まぁ終之型が完成したという事実を先に話しましたので、女王虫討伐は成功したのだとお察しでしょうが、実は倒したというのは、あの三人ではありません。 要は助太刀者がいたんですよ この事については、追々話すとしましょう。 そして女王虫の素材を持ち帰り、最終的な仕上げをし見事…… 黒刀【終之型】が完成しました。 以上が黒刀に関する歴史です いやぁどうでした? 武器の銘にはちゃんとした、理屈があることを知りましたね 今の子供は、ただ単にかっこいいだの、強そう!だのと軽口を叩きますが、武器に興味があるのなら、その武器に関する歴史を勉強してからにしてほしいものですよ。 そうする事により、自然と思い入れも違ってくるはずです。 ん……?グラスのお酒が空になっていますよ? まだまだ夜は明けません、ゆっくりしていってください。 肴になるような話なら腐る程あるので……。 私も久しぶりに、少々熱が入ってきましたよ……。 ふふふっ……。 『次項へ続く』
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