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「あの……自分高橋と申しますが、ここ小林 弘二さんのお部屋で間違いないでしょうか?」
と思い付く限りの丁寧な言葉を並べてその娘に訪ねると……
「あれ?もしかしてコウちゃんのお友達の高橋君?」
(コウちゃん?ああ弘二だからコウちゃんか…)
「あ…はいそうです。休みなのでちょっと寄らせてもらったんですが小林君いらっしゃいますか?」
すると彼女は掌に顎を乗せちょっと目線を天井にあげた状態でうーんと呟くと
「コウちゃん今はちょっと出ちゃってるんだけど、でももうすぐお昼だしそんなにかからず戻ってくると思うから、良かったら上がって待っててー」
とニコニコしながら言ってきた。
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