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(うーん、あいつ彼女が出来たのか…しかし本人いないのにあがって待ってるのはさすがに…)
「いえ、ちょっと寄らせて貰っただけなんで、一度戻りますね。また改めて電話してから立ち寄らせて頂きます」
と精一杯の笑顔で言い部屋を離れようと背を向けたが後から彼女が呼び止めてきた。
「えーでもせっかくだからちょっとお話してみたいし後でコウちゃんに『なんで待っててもらわなかったんだよ』
なんて言われるかも知れないし……だからネッ?上がって待っててよ」
僕はちょっと悩んだがここから駅まではまぁまぁ距離もある。
折角こう言ってくれているし無下に断る事もないかなと思い…
「じゃあ折角なので、待たしてもらっても良いですか?」
「アハッなんか固いなぁ全然遠慮とかしなくていいからね!どうぞ上がって待っててぇ」と
彼女に進められるまま部屋へと案内してもらった。
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