第4章 帽子屋ファミリー

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「アリスに聞いたの、この世界のことと領土のこと。その時に、名前も教えてもらってね」 「へぇー」 「でもお姉さん、顔は知らなかったよね~?」 “なるほど”と頷くディーに対し、ダムは不思議そうな表情で首を傾げて聞いてくる。 「うん、でもあの人たちの名前を聞いたら、残るのは二人だけだから」 「そっかー」 「だからなんだね~」 この答えには二人とも頷き、納得のいったような表情になった。 そして二人は互いに顔を見合わせて、にやり…と笑えば、再度私の方に向き、可愛らしい笑みでこう言った。 「「ねぇ、どっちがディーでどっちがダムか、わかる?」」
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