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薄暗い洞窟の中で今死闘が繰り広げられている。
バタバタと倒されている魔物達が生々しく生き堪えている。
その奥で一人の人間が戦っている。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
金髪で碧眼の男は肩で息をしながら目の前にいる、黒い服を纏った男を睨みつけている。
彼は剣士であろうか。
しかし彼の持つ剣はボロボロに刃がかけて、血みどろになっている。
服もボロボロになっている。
「どうした?
息があがってるぞ?」
黒服の男は金髪の男を挑発する。
「くそっ……。
俺は貴様の計画を絶対に実行させない……」
金髪の男は力無く黒服の男に斬りかかる。
「所詮、人間。
我々魔族には勝てないのだ。
とどめだ!」
躊躇する事なく黒服の男は手からだした炎を金髪の男に投げつけた。
「ぐあっ!!」
悲痛な叫びと共に金髪の男は炎に飲み込まれた。
「愚かだ。
星は全てを知っている。
だからこそ、無にし再生もできるのだ」
そう言い残し黒服の男はこの場を後にした。
その後……。
黒服の男と金髪の男の消息は途絶えた……。
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