ある雑誌から

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もう誰も死なないで。 もう誰も苦しめないで。 私は今回の地震で大事な家族を失いました。 3月11日に津波に襲われ私は一番末っ子なので家族みんながあたしを優先にあんぜんな場所につれていってくれました。 そのせいで私以外の家族の命がうばわれました。 私がもっと迷惑かけていなければよかった。 私が末っ子じゃなければみんなを助けられたのかもしれない。 私がみんなの命をうばったんだ。全部全部わたしのせい。 私は最後までみんなと一緒がよかったよ。死ぬときも。 “子供たちの命が何よりも大切だから、それ以外はなにもいらないよ” これがお父さん、お母さんの口癖でした。 その言葉を思い出して、私は家族のぶんまで生きなきゃって思えました 今はもうツラすぎて涙も出ない。けど一生懸命あたしを育ててくれたお父さんお母さんのためにも私がんばって生きるよ。 乗り越えられるか分かんないけど私はお父さんとお母さんの子だから大丈夫だよね? 恥ずかしくて今まで言えなかったこと。 もう届かないけど、あたし、お父さんとお母さんの子供でほんとうに幸せだったよ。 お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんに出会えて本当によかったよ。 お空で見守っててね。 これから先ずっとずっと。 この思いが空に届きますように。 私はいま生きる希望を失いかけていますが、家族のためにがんばって生きていきます。
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