4人が本棚に入れています
本棚に追加
それから数日が経ったある日の早朝6時頃
普通なら外出は認められない時間だけど
真美子さんの病院内での権力(?)により許可が降りた
と言ってもほとんどの人に許可が降りているのだが
そんなわけで今、川沿いの堤防を散歩している
早朝とはいえ、夏が近いので、既に明るい
僕は少し湿った空気を肺いっぱいに吸ってから、堤防沿いの草の程よく茂った斜面に寝転んだ
心地よい風が僕を夢へと誘って行くのを感じた
僕はそれに身を任せ、浅い眠りに入って行った
“もうすぐだ!もうすぐアイツに会える!早く起きろ!”
誰かの声が聞こえた
誰の声かは分からなかった
でもその声は確かに聞こえてきた。そして何故か絶対に従わなければならない気がした
僕はその声に従ってゆっくりと目覚めていった
.
最初のコメントを投稿しよう!