4人が本棚に入れています
本棚に追加
半開きの寝ぼけ眼に映ったのは一面の闇
…違う
誰かの影みたいだ
でも誰だろう
目の焦点が合わないせいか、相手の顔の判別が出来ない
そんなに時間が経ってないと思うけど、既に日は昇り始めている
―――やっと目が覚めてきたのか、目の焦点も合ってきた
まず目に映ったのは女の子の顔
それもかなり至近距離だ。
お互いの吐息を感じられるほどに近い
逆光のせいでほとんど顔はわからない。
それでもかなり端正な顔立ちなのは分かる
そして彼女は僕の上に馬乗りして僕を見つめてくる。いや、睨んでくる
.
最初のコメントを投稿しよう!