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それにしても、そろそろこの体勢は倫理的にマズイのではないだろうか
僕の頭突き(事故)で、ある程度は体勢が変わったが、依然として彼女が僕の上に馬乗りしているという事実は変わらない
「……て…」
「はい?何か言いました?」
彼女は依然、額を押さえている。瞳には涙までにじんでいる
「…そこ、どいて…」
「…君の馬乗りのお陰で退けないんですが」
「…そこ、どいて…」
「激しくデジャヴュだね」
「…そこ、どいて…」
「そもそも何故退いてほしいの?」
「…そこのお花が潰れてるから…」
花なんてあったかな~とか思いつつも、首を限界まで曲げて背中の方を向いてみる
すると、そこには彼女のように小さく健気に咲く花が………
……なかった……
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