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土曜日午前中は、ずっとレポートを書いていました。
仕事が休みの両親は、疲れているみたいです。
でも私のことも心配みたいで、夕飯を外食にして学校の様子を聞いてきました。
「大丈夫。
普通に高校生をやっているから。
友達もできたし」
私の明るい話し方に安心したみたいな父が口を開きました。
「千夏が明るくなって良かったよ。
校長にも担任にも口止めしといて正解だな」
頷く母。
「何かあったらすぐに言いなさい。
私達は仕事が忙しいけど、千夏が1番大切なんだから」
私はコクリと頭を縦にふりました。
普通じゃない娘を持った両親の心情も複雑だろうな、って思いながら。
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