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「鈴木先生、ダメですよ。佐藤さんは忙しいんですから。
特別扱いをしない約束だったでしょう?」
「内海先生、それはそうなんですが。
あんまり勿体なくて」
内海先生は咳ばらいしました。
「佐藤さんのことはメンサがついているんですから大丈夫ですよ。
佐藤さん、もういいわよ。教室に戻りなさい」
私は内海先生に感謝して、頭を下げると職員室を出ました。
今でも、蘇る小学校の時の嫌な思い出がフラッシュバックしてきます。
「佐藤さんは特別だから」
その言葉を聞くたびに頭痛がした小学生時代。
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