告げられた運命

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「確かに、男子寮なんて行ったことないから凄く不安だけど……でも、真衣の為なら、私やる。必ずばれないようにやってみせる」 真衣を救いたい。今まで仲良くしてくれた、優しくしてくれた恩返しがしたい。 私は、ニッと歯を見せて、男っぽく笑った。 「大丈夫、任せて」 「来夢……ありがとう」 真衣はこの日一番の満面の笑みを見せた。 そうだ、私ならきっとやり切れる筈だ。諦めない気持ちと勇気があれば。 神様-……。 来夢はこの過酷な試練を乗り越えてみせます。 そう、決意した私だったけれど、直ぐに大きな壁にぶつかることになる-……。    
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