白蓮の哀感

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毎日あの人から贈られた赤い宝石の首飾りをしていることに夫は気づいているでしょう。 娘を見て時々あの人を思い出す私に気づいているでしょう。 あの人を忘れないように、娘に草花を見せている私に気づいているでしょう。 それでも彼は何も言わない。
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