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その夜、珍しく今日は華蓮の夜泣が無く穏やかだった。
「今日は格好良かったわ、朔。………あっ、いつもが格好良くないってわけじゃないのよ。貴方はいつも格好良く生きてるわ。」
白蓮様が優しい笑顔で言ってきた。
俺はこの御方が愛しくて仕方がない。
「白蓮……。ご褒美は?」
「えっ?」
「俺、ご褒美もらってない。」
美しく、男に慣れているはずの白蓮様が少し照れている。
…………………可愛い…………………
白蓮様は俺にそっとキスをした。
「朔。安心してね。私はずっと貴方の傍にいるから。貴方も私を一人にしないでね。」
俺は白蓮様をベッドに押し倒した。
「当たり前です。」
俺に貴方を一人になんか出来る訳が無い。
ああ……これも全て貴女の計算なのだとしたら、貴方は恐ろしい女性だ。
でも、俺は自らその柔らかい策に身を委ねるでしょう。
俺は貴女が何よりも欲しくて仕方ないのだから。
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