ひとりめ

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   奴には術者として──否  術者の高みに立つものとして  致命的な欠質があった  優しすぎたのさ  害のないモノならばともかく  害にしかならないモノにまで  手を下すことができなかった  自分に向けられた悪意であれ  他者に向けられた悪意であれ  変えられずに、な  
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