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大部屋の楽屋
徳井のえぐれた左膝を触る吉村
グリグリ…
サワサワ…
徳井はどうでも良さげに好きにさせている。
吉村は 何が面白いのか
ひきつれた皮膚を触り続ける。
グリグリ…
他の芸人が声をかけても無視。
サワサワ…
傷を触っていた指先が
つぃ と太ももを辿り
付け根に届かんとした瞬間、
「おい、」
ビクリ、と固まる吉村
そろそろと手を引っ込め
また傷を触り始める
かれこれ 小一時間
繰り返している
「…徳井 いい加減かまってやれよ」
綾部が耐えきれずに
口を開くが…
「祐さん…プレイの邪魔しないでくれよ」
文句を返したのは吉村で
「は…?」
「焦らしてんだよ」と徳井。
「…………ぁあ、そう」 スゴスゴと元の位置に戻る綾部。
「要らん事しぃ…」
又吉にまで言われ
しょんぼりしている
付き合いきれねぇわと
俺が楽屋を出ると…
「松田さぁん! 新ギャグ作ったんで見てくださいよ!」
あー、つまらないです。
と一蹴してやる。
ため息しか出ないな…
仕方無い
…珈琲でも飲むか
END
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