日常

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「アベル」  ふいに現れたメルト・リアが、部屋の中にいた人影に声を掛けました。  アベルと呼ばれた男性は、微かに右手を持ち上げて彼女に合図をしました。 「久しぶりにどう?」  屋外に出てきたリアは、幼なじみのエドワード・アベルに手で拳銃を作って見せました。  つまり射撃をしないかとリアは、アベルに言っているのです。  アベルはすぐに頷きました。 「的はあれよ」  リアが指差した先にあったのは、台の上に横一列に並んだ蓋の空いた缶詰です。
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