プロローグⅠ 〈宣戦〉

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――西暦3XXX年 日本国 皇居 日本国第XXX代天皇はテレビで 『大佐による「視線会話か…伝承の通りだ…分かる、分かるぞ!」』を見ていた。 (日々の日課である) その時、急に画面にノイズが走ったかと思うと、スーツとメガネが似合う特務な教官に代わって、国連旗の亜種のような妙な紋章が映し出された。 そして同時に、初老の男の声がこんなことを話し出した。 『――我々は世界革命連合である。 今日この時我々が(中略)世界の現状を見 (中略)因習は断ち切ら(中略) よって我々はこの時を以って、世界に存在するあらゆる国家に対し宣戦を布告する』 要するに『僕たち世界と戦争するよ!!』ということだ。 天皇は思わず口に含んでいた緑茶を霧吹きのように噴出した。 天皇 「バカも極まったものだな……。どうやって世界と戦うというのだ……」 ??? 「こうやって、です」 天皇 「!? 何者だ!」
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