1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいまぁ~」
げっ、この足音。母ちゃん怒ってんな。
「お帰りなさい。リルワイス。ちょっと来なさい。」
「!?っ…いたたた!!耳引っ張んなよ!!ババア!」
そのまま椅子に座らされる僕。
内容は何となく分かっていた…
「学校から連絡がありました。」
やっぱり、
「リルワイス。貴方は学校に何しに行ってるの?軍人になるためでしょう!」
ちがう…
「軍人になれば世界の役にたてるのよ!貴方には素質があるわ。お父さんだって…」
僕はその時何かが切れた。
「…るせぇ。」
「うるせぇ!!ババア!!そんなだから、兄さんも居なくなったんだ!!」
バッシィン!!
「いって…」
僕は頬を引っ張たかれた。母ちゃんが何か言ってる。もう何も耳に入らなかった。
…
「最悪だ…」
母ちゃんが泣いてる。
僕は声をかけようと思ったが、何も言えずに二階の自分の部屋へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!