潮風の街に集え

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 他の者には聞こえなかったが、ネトシルにだけは悲鳴以外の声が聞こえていた。  道行く人々に小さな叫声を上げさせながら、通りを駆ける。より大きな悲鳴と怒号の源は、徐々に近づいていく。角を曲がり大きな通りに出ると、それが見えてきた。  逃げ惑う人の合間から遠くに見えるもの、それは、暴れる獣たちだった。
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