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玻璃を鳴らすような声と、さんざめくような金属音。
その二つは不思議に調和し、喧騒と静謐をすり替えた。
誰もが時が止まったように感じた。
その視界で動く物があった。それは地鳴りと共にドザッという音を立て、空から地に引き寄せられた。
今まさに人の塊へ飛びこまんとしていたラーグノムである。
蹄を掲げたまま、凍りついたようにその形を留めて横たわった。
「さぁ、今の内に」
先程の声と音の主が、何が起こったのか分からずに茫然としていたネトシルとエルガーツに歩み寄り、そっと告げた。
その声ではっとして二人は動き出し、訳が分からなかったがそれでも硬直したままのラーグノム達の命を絶っていった。
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