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それから三人は鉱物を扱う店を回り、今まで倒したラーグノムから得たイヴィラを売って当面の路銀を得た。
イヴィラを買い集める者達がいるそうで、かなり高い値段で売る事が出来たのだが、店の者もその団体の名は知らなかった。
しかし、その者達がラーグノムに関係しているのは間違いないだろう。
一見ラーグノムとの戦闘で持ち直したネトシルの具合だが、また段々と悪くなってきた。
この街に来て、ファルセットと会ってからあからさまに様子がおかしい。表情に乏しいこの女が、怒りなどで顔を赤くするのは時々見るが、青い顔をしているのを見るのはエルガーツにとって初めてだった。
変には思うものの、ファルセットはネトシルにべったりでしかもずっと喋々喃々としゃべっているので、ネトシルに直接訊く事ができないのだった。
『酔いどれ海精』に戻るとすぐ、ネトシルは「気分が……」と言って部屋に籠ってしまったので、結局原因は分からなかった。
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