一章

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ピッピッピ…-- 「ん…」 機械的な音で目覚める。 「いっ…たっ」 頭に少しの痛み。 …ここ…どこ…? 白い壁。 白いカーテン。 白いベッド。 「病院…?」 どれくらい眠ってたんだろう…。 そもそもなんで、あたし…病院なんかに…。 「柏木さん!?」 ナースの人が 走って誰かを呼びにいった。 …多分担当のお医者さんかな。 「気分はどう?」 「…え…」 顔をあげると、 さっき出て行ったばかりのナースさんと、まだ若い…20代前半くらいのお医者さんが立ってる。 「え…と」 「担当医の瀬田川です」 「…はい」 「どこか痛いところは?」 頭と肘が少し…と伝えると、瀬田川先生は精密検査がどうのこうのと、ナースさんと話し出した。
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