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~どんぶらこ勝負~
川上から両者巨大な桃(1/2カット)に乗り、先に海に着いたものを勝者とする。
「要はレースやね」
「桃は流川印の特製巨大桃を使用じゃ。文句はないじゃろ?」
「え、なに結局私やらないかん空気なん?」
「当たり前じゃろ。もう川にスタッフもスタンバってもらってるから早よ行くよ」
「スタッフまで配置しとん?! でも面倒くさいわぁ……」
「欲しいだけ桃あげるから」
「やる」
「(うわ、予想以上のチョロさ)」
◆
「こちら鉞銀太郎さん。もしもの時にレスキューしてもらうのに熊に乗って追っかけてきてもらうよ」
「よろしく、負けんなよ鬼坊!」
「鬼坊て」
「で、こっちが浦島太助さん。先に海行ってもらって審判してもらうんじゃ」
「審判か……ハハッ、根暗な僕にちょうど良い役だよね」
「イラッ」
ボコッ!
「(えー……何で殴られたの……)」
「はい、特大の桃。おんなじ桃を2つに切ったから不正はないじゃろ?」
「ありがと。──よっ、おー、乗れるもんやね」
「ふふふ……」
鬼島千百合……おどれが乗っとる桃は北側を向いていた面! 南側で光を浴びたこっちな桃は大きく広く丈夫にできてるんじゃ!
ふっ。この戦い貰った……。
「よいしょっと」
ドポーン!
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