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今日の俺たちは完全私服である。
俺は三枚重ねに見えるフェイクカットソーにジーンズ。
キーリングタイプのアクセサリーを着けている。
ファッションの事はよくわからないので、店員に言われるがまま買った物だが、まぁ、それなりに気に入ってはいた。
対する満は白いTシャツの上にミリタリーシャツ。
チェーンのついたジーンズと、ずいぶんカッコいい格好をしている。
だって、普段姫とか言われているんだぞコイツ。
それでも地味に似合うのがイケメンクオリティーなのだろう。
クソ。なんか悔しい。
あ、ちなみに保健医は面倒くさがりなのか何故か遊園地にスーツと白衣です。
そんな奇妙な三人は目を惹くようで、先程から周囲の視線が絶えない。
「なんか、すごく帰りたい」
「駄目だよ霧涼くん。まだ来たばかりじゃない」
だって、美形二人に挟まれた俺の気持ちにもなってみろよ!
それに見とれる周囲の視線に耐える俺の立場も考えてみろよ!
ここが地獄の一丁目だ。
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