第1章 恐怖の始まり

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昼休みが終わると葉月と離れなくてはいけない。 それが私には憂鬱で仕方なかった 「どうした紫苑?元気ないぞ?」 どうやら葉月は、私が落ち込んでいる事に気付いたご様子。 「えっ?あぁ、なんでもないよ、大丈夫。」 私は、葉月に心配をかけないため、出来るだけ笑顔で明るい声でそう返す。 「そっか、まあ無理すんなよ?」 「ありがとう、じゃあ私そろそろ戻るね。」 そういって、私は逃げるように、自分のクラスへと戻った。 教室へ戻ると、先程まで達也に会いに行っていたであろう恵の姿が私の瞳に移る。 恵も、私に気づいたらしく、トタトタとこちらへ向かってきた。 「あ、紫苑、明日の事決めたいから、放課後少し残っててくれる?」 「わかった。」 「じゃあ私、そろそろ授業も始まるし席に戻るね。」 「またね、恵。」 私が返事をすると、恵は自分の席に戻っていく それに続いて、私も席に着いた。 それと同じ頃に先生が来て、、また、退屈な授業が始まる。 私は放課後までの二時間、眠い目を擦りながらも、なんとかやり終え、そして放課後。
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