第1章 恐怖の始まり

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恵は達也を呼びに隣の教室へ。 私も葉月を呼びに行こうと席を立つが、放課後になると、一緒に帰るために、葉月が迎えに来てくれるのを思いだし、椅子に座り直す。 しばらく待っていると、案の定葉月が教室に入ってきた。 それを見るなり私は、葉月の元へと走っていく。 「明日の事決めるから、少し残っててって恵が言ってたよ。」 「達也からメール来てたから知ってるよ。」 もうすでに達也経由で伝わっていたらしい。 ――何だか達也に負けた気分… 「なんだ、知ってたんだ。」 私は少しふてくされながら呟く。 「うん、まぁここに来た理由はいつもと同じだけどな。」 「えっ?それは私と一緒に帰るためにここに来たって事?」 「そうだけど?」 表情一つ変えずにそう言い放つ葉月。 思わず顔が熱くなる。 「嬉しい、ありがとう…」 私が恥ずかしさで、少し頬を赤らく染めていると、ガラガラと教室のドアが開かれた。
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