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「お待たせ!」
どうやら恵が彼氏である斎藤 達也〔サイトウ タツヤ〕を連れてきたようだ。
「ごめん、紫苑、待った?」
「大丈夫、気にしないで。」
私がそう返事をすると、達也も謝罪の言葉を口にする。
「すまない。」
流石は達也、相変わらず無愛想だ。
達也は、この学校で一番頭が良く。見た目もかなり良いが、とてつもなく無愛想な奴。
こんな奴がなんで恵と付き合ってるかは定かではないが、もしかしたら、その正反対の性格に惹かれたのかもしれない。
とにもかくにも、私達は明日の予定を決める事に。
「まず始めに、集合時間と場所を決めたいんだけど、みんな、意見ある?」
私が皆の顔色を伺いながらそう聴く。
すると、まず始めに恵が口を開いた。
「私は特に用事ないから、集合時間は何時でもいいかな。場所も皆に合わせるよ。」
続けて達也。
「俺も特に用事ないから、何時でもいいが、仮にも心霊スポットに行くんだ。暗くなってからの方がいいだろ。場所は、わかりやすさを考えたら、この学校が最適だろうな。」
無愛想ながらも的確な意見。
流石と言うべきか。
「達也の考えで良いんじゃないか?俺も特に用事ないし。」
どうやら葉月も異論はないらしい。
「なら、集合場所は学校で決まりね。時間は…7時でいい?」
私が三人にそう聞くと、皆一様に首を縦に振りOKの意思を表示する。
これで明日の予定は決まりだ。
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