第1章 恐怖の始まり

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「じゃあ加恵理、私はこっちだから、気をつけてね?」 「うん! またね、お姉ちゃん!」 表に出た私は通学路が真反対の加恵理と別れを惜しみながらも、自分の通学路を急いだ。 私の学校は、徒歩、約30分の所にある、4階建ての校舎が二つあるだけの小さな高校で、私はそこの普通科に通学している。 現在時刻は8時丁度。 急げばなんとか間に合うだろう。 そうして、なんとか時間ギリギリ学校に着いた私は、門の前に立っている先生方に、軽く挨拶をし、自分のクラスへと向かった。 クラスは一学年4クラスで、四階から3年、2年、1年という形になっている。 私は2年なので三階の教室だ。 ちなみに一階には保健室や職員室、などがある。 私は教室に着くなり勢いよくドアを開け、中に駆け込んだ。 そんな私に、一人の少女が駆けよってくる。
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