第1章 恐怖の始まり

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――えっ…? 血まみれの女の子…? それって、まさか、夢の… 廃校と血まみれの少女というキーワードに思わずフラッシュバックするあの悪夢。 ま、まさかね… そんな事あるわけないか… 「へ、へぇ、そうなんだ…まぁ行ってもいいよ。」 正直、あまり気乗りしないが、せっかくの恵の誘いを、そう簡単に無下にも出来ない。 「やったぁ!ありがとう!」 満面の笑みで喜ぶ恵。 これだけ喜んでくれるなら本望だ。 ――それにしても、今何時だろう? そう思った私が時計に視線を移すよりも早く、授業開始二分前の予礼がなる。 「ヤバイ、ホームルーム始まる!恵、また後でね!」 私は少し焦りながら、恵に別れを告げ、自分の席に着席した。
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