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「ただいま。」
家に帰ると誰に言う訳でもなく、そう言った。
その日も両親は家には居なかった。
俺の父親は仕事でいつも海外にいる。
帰って来るのは精々年に２～３回程度。
そんな父親が家に帰らない為か、母親は浮気ばかりするようになった。
母親がホテルから出て来たのを見た時は流石に驚いたが、特になんとも思わなかった。
その為か、母親は月に一度帰ってくる程度。
帰って来たとしても、一人で酒を呑んでるだけで、会話なんて全くしない。
俺はそんな両親が大嫌いだった。
別に寂しい訳じゃない。
それに今まで育てて貰った事に多少は感謝はしているが、ただそれだけだ。
俺はそんな毎日に嫌気がさしていた。
俺は着替えてからコンビニに行き、適当にご飯を買って、適当に食べ、適当に寝た。
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