魔払いと悪意の異女

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「何をしているのじゃ?」   「そうだな、無料飯を食らっている」    黄泉音の仕事部屋でピザとパスタを食っていた俺に、血管を浮き上がらせるような顔で聞かれたから、素直に答えた。    本家の日本みたいに青服を着ている訳でなく、私服前回のRPGの魔法使いがよく着るような赤いロープ。更に、三角帽子なんか被ってやがるから、お前は魔術師がと突っ込みたくなる。    キリッとした眼に、大人びて綺麗な顔、朱の髪は長くて美人であるというのに、魔法少女姿というのは似合っていない。それこそ、和風剣士ならば歳にも見合って似合っていそうなんだが。   「おい無料飯食らい、何故わざわざの私の部屋に来て飯を食っておる?」   「んなの決まってんだろ。ここで注文すると金を払わず飯が食えるから」   「当たり前だ、私の口座から自動で引き落とされるからじゃ。でなくて、なしてお前は飯を食べる為にここに来たのじゃ!? 飯なら自分の家で食え」   「金が掛かるし、それに要件のついでだ。上の者だろう、ちたぁ下に飯を奢ってくれたって良いだろう?」   「ならば上を敬え。すれば……まぁ、お前ならば考えてやらん事も……」    お、こいつは、怒られるかと思ったが今日は機嫌が良いみたいだ。このまま踏み倒して無料飯にしてもらおう。    頼んだトロピカルピザを口に運び、席に座った黄泉音に要件の話をする。
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