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「おいお主、何やら物騒な事を企んでおらんか?」
後ろから声を掛けられて振り返ればそこに、呆れている見慣れた顔がそこにあり。ヘルメットを片手に持ち、こちらも全身黒色である皮のライダースーツを着ているのは、俺をここに呼び出した黄泉音だ。
「お、相変わらずの仏頂面。どうした? なんか不機嫌になる事でもあったか?」
「そうじゃな、とりあえず先見隊が全滅しているのはいつもの事として。火遊びをする馬鹿をみた事と、仕事をまた放棄して敵を取り逃がした馬鹿がいる事と、それを悪びれもせずにお気楽でいる馬鹿を見たからじゃな」
75パーセント俺のせいという訳ね。言いたい事は分かったよ。
「あーはいはい、そりゃ悪うございました。んでもよ火遊びって表現は無くね? これ、相手に有効な攻撃手段なんだが」
「その相手も居なくなったというのに、いつまでも燃やし続けとる奴は火遊びしているようにしか見えぬ。そう見られたくないのならば早く消すのじゃ」
消せたら苦労してねーよ。燃え尽きるまで消せねーんだから、いつまでも出しているまんまなんだよ。
黄泉音の能力でもこれを消せやしないだろうし、火柱はこのままで我慢してもらうとして。つかさ、コイツはなんで。
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