第二章 もう一人の化け猫・弐

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  『・・・・ッ!』 私はその名に聞き覚えがあった。 そいつは私と同じ”モノ”だった。 正確に言うと、同じくして生まれた化け猫。 『懐かしいな・・だが・・』 そいつは私とは違った。 私が施設から逃げ出したが、新月は施設に残った。 残ったから再会した時の奴は豹変していた。 物の怪としても、人としても”終わっていた”あやつを私は退治した。 シスイと不知火と共に・・。 「そう殺した。死んだはずだった・・だが」 『・・・・?』 フッシーは、少し軽く溜め息をつくと話を続けた。 「・・先日、仲間が襲われた。」  
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