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ドサッ
…前を歩いていた人も巻き込んで、派手に転んでしまった…。
「きゃあ!?ごめんなさい…」
あわてて立ち上がる。
前で倒れていた男は不機嫌そうに立ち上がり…
「転んでいる人を見るのも、不愉快だからな…!?」
アリスの方を振り返って、目を見開く。
(すっげーきれい…歩く人形みたいだな…って、……アリス?)
アリスは…
(わあイケメン…王子様みたい…)
お互いにお互いの美しさに驚いていた。
男の子?とも言える若い男。
淡い金髪に深い緑の瞳。整った顔。
数秒後…。
わっ!破いちゃった…
「ごめんなさい…あなたのお洋服を破いてしまったのね…弁償させて…」
「君綺麗だし…どうせなら、明日お詫びにデートしてよ。俺は、ルーク。」
と言われた。
か、軽い男ね…。し、しょうがない…。
「わかりました。」アリスはしぶしぶ答えた。
「君の名前は?」
「アリス。」
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