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俺は、魔球の支配者ルートヴィッヒ大王の一人息子、ルーク。
昨日の午後、後ろで女が倒れてくる気配がした。
教育係にレディファーストをたたき込まれていたので、よけずに下敷きになってやった。
ドサッ
その時、思わず吸い付きたくなるような甘美な香りに包まれた。
女が立ち上がる。
振り返って見てみた女は、ビスクドールと見間違えるほどの美少女だった。
あの顔に見覚えがあるような…
で、デートに誘ってしまった…
んっ?
右手の薬指にはめている指輪がキツい…
なんで??
昨日まで普通だったぞ…?
真ん中にはまっているルビーが、光りはじめる。
もしかして、あの女の子…
俺の初恋の…
あの、亡くなったドラクロワ伯爵の一人娘の、アリスなのか…?
俺が、初めて血を飲んだ相手……
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