3匹のこぶた

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ぶたの匂いをたどる狼は、 木の家を通りすぎ レンガの家につきました。 「いい匂いがする‥」 にやりと不敵に笑う狼さんは ファンから見ればさぞかし イケメンなんでしょう‥はい。 「狼さん怖いよぉ‥」 3兄弟の中で一番泣き虫な貴久は 家の外の狼の気配に怯え 部屋の隅で体育座りし 狼がいなくなるのを待ちました。 「どあ‥鍵ついとらんやんけ」 まだ作りたてだったため 鍵はついておらず ずかずかとどあに向かっては 思いっきりどあを開けました。 ばあああん ドアを思い切り開けた音に 3人ともびくりと肩を震わせ おそるおそるそちらを見つめる3兄弟。 予想した通り、狼さんが そこにはいました。 「ちょっ、やば「きゃああああっ」 焦る智久と叫ぶ貴久。 冷静なのは祐也だけです。 「狼さん‥、出てってください」 「は?出てくわけない‥や‥ろ‥、」 祐也の冷めた表情。 背後に漂う黒いオーラ。 それを感じ取った狼さんは 固まってしまい、 「‥失礼しました」 とぽつりと呟いて 狼さんは速攻出ていきました。 「あ、あれは‥あかん」 心臓ばくばくの狼さん。 どんな肉食動物でも あいつには適わないと 心から思うのでした。 それから、祐也の噂は 肉食動物全般に広まり 祐也の家に近寄るものは 誰もいなかったらしい。 END (´-」-)いいなあ‥こぶた達出番いっぱい (∵)おい小山俺なんかナレーターだかんな
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