prologue

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中学一年生の冬のある日のことだった。 ―――――――――… 窓を開けた。 すると一気に冬の冷たい空気が教室のなかに入ってくる。 クラスメートの男子たちが「誰だよ、窓開けた奴ー」と騒ぎ、寒そうに体を丸める姿がおもしろい。 クスクスと笑っているとチャイムがなった。 みんなは急いで自分の席につく。 私も窓を閉めてから、ゆっくり席につく。 すると丁度よく先生がきた。 先生はプリントの束を机におくと、私たちの方を向いて言った。 「この時間はみんなが待ちに待っていた席替えをするぞ!」
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