episode1,席替え

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机を移動させ終わると、ふいにため息が出た。 「…あのさ、俺が隣ってそんなに嫌?」 「え?」 私は隣を見るとチャラくて有名な結城くんがこっちを見ていた。 結城くんとは話したことがあまりなくて、噂を聞いてるとどうやら私の苦手なタイプだった。 「いや、そんなんじゃないけど…。」 傷つくかなと思ってあえていってみた。 「ふーん。」 …会話終了。 結城くんは嫌そうな顔で周りを見回していた。 私はもとから男子と話すの苦手で下を向いて俯いていた。 すると誰かに肩を叩かれた。 振り向くとそこには、みなみが笑顔で私の方を向いていた。 「班一緒だね!」 「あ、ホントだ!やったー!」 「でも、男子最悪だよ…。」 こっそり耳打ちするみなみ。 私は男子のことはまったく見てなかったけど、結城くんと長嶋くんだった。
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