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さっきまで平気そうにしていたが、恐らく観覧車の緊急停止が引き金になったのだろうと思った一樹は、椿の隣に座った。
「心配すんなって、直ぐに風は治まるからよ」
「…うん。ごめんね」
「お前が謝る事ねぇよ。隣に居てやるから、落ち着けって」
「…上から目線ですか」
「うるせー。心配しちゃ悪ィかよ?」
そう問い掛けた一樹に、椿はギュッと一樹の右腕を両手で掴んでうずくまった。
「…ううん。嬉しいよ」
「…………(やべ。何かマジで可愛い)」
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